読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トラブルは連鎖する

 正確に言うと連鎖ではないが。

 

 家族の間で空気が悪くなっている。家族の抱える問題が深刻になっているからだ。どうしてそうなるかというと、家族の誰かが悪い問題ではないが、解決には時間がかかる問題であるからだ。

 そういう問題は人を責め立てる。なんとかしなきゃ。問題がある、だけどもずっと消せない。そういう時人のとるパターンの一つに「自分に非がないことを確認・アピール」するというものがある。

 端的にいうと「犯人探し」だ。俺は悪くないということを証明するために「こいつが悪い」ということを言い出す。推理モノならば心躍る展開だが、現実でやられると気分のいい人間などいない。

 結果として悪いのは誰だという話が増えてくる。他人の「俺は悪くない」を聞いて、人は「俺だって悪くない」と言いたくなる。結果、自分の声を大きくするのに夢中になり、攻撃的になる。

 

 そういう時、今まではなんとかなってきたトラブルの種が芽を出す。人は多少のことを無理したり、ごまかしたり、他人に押し付けたりして処理してしまっている。

 攻撃的になると他人のそういうことが許せなくなる。攻撃の材料になるから使ってしまう。

 それを感じ取れるからお互いで腹の探り合いが始まる。結果、そういう行動で処理しきれていた問題が残留し、トラブルとして表面化する。

 

 トラブルはトラブルを呼ぶように見える。あるいは嫌なことというのは連鎖したりするように思える。だけどもたぶんそうじゃない。

 トラブルは割りと平均的に発生し続けている。それをごまかしきれないから表面化するのだし、そんなときには余裕が無いので連鎖しているように見える。

 

 たぶん、これからトラブルが連鎖的に表面化するのだろうなあ。気が重い。